京都市が2日発表した、市内中小企業の07年業績見通しで、「悪くなる」が8.0ポイント増加しました。情報産業や金属、機械など好調な業種がある一方で、大手小売業の倒産を受けて西陣、染色など地場産業の景況が厳しくなっています。
 市が四半期ごとに実施している市中小企業経営動向調査の付帯調査で、アンケート郵送800社にたいして495社が回答(回収率61.9%)しました。


 07年の業績見通し(06年実績比較)では、「良くなる」「非常に良くなる」の合計が23.4%と前回比2.9ポイント減少し、「悪くなる」「非常に悪くなる」は8.0ポイント増加し、30.1%となりました。
 業種別では、情報通信、印刷、サービスなどの業種で「良くなる」「非常によくなる」の合計比率が高い一方、「悪くなる」「非常に悪くなる」の合計比率では「西陣」(58.6%)、「染色」(46.6%)が高くなっています。「西陣」「染色」では、06年実績でも「大手小売業の倒産で業界がパニック状態」(山科区・染色)、「得意先企業の倒産及び需要の減少」(上京区・西陣)など昨年倒産した「たけうち」の影響を挙げる声が少なくなかった、としています。