「『日の丸・君が代』押しつけに反対する懇談会」は30日、京都府教委、京都市教委にたいして、卒業式や入学式への「日の丸・君が代」の押しつけに反対する申し入れを行いました。
 申し入れでは、東京都教委のすすめる「日の丸・君が代」の強制に東京地方裁判所が違憲・違法性を認める判決を下したことや昨年の教育基本法「改正」をめぐる国会論議で、「学校現場における指導の強制にあたるようなことは許されない。また、思想・良心の自由を侵すことのないようにする」とした政府答弁を示し、▽父母・住民の中にも意見の対立がある「日の丸・君が代」を卒業式や入学式などの学校行事に押しつけない▽卒業式、入学式にあたっては、子ども、保護者、教職員の「内心の自由」を保障するように、直轄校の各学校長および各市町村教育委員会を指導する―など4項目の事項を申し入れました。
 「日の丸・君が代」の押しつけは、1985年の文部省(当時)による通知を契機に広がり、京都府内でも卒後式、入学式にたいして教育行政の介入が行われています。