八幡市の9条の会が8日、結成2周年のつどいを開催し、40人が参加しました。
 つどいでは、田中礼・世話人会代表が、八幡の会結成2周年のあゆみを報告した後、岩井忠熊・立命館大学名誉教授が「私の『特攻体験』と憲法9条」と題して記念講演しました。
 岩井氏は、第二次世界大戦のとき、日本海軍に配属され、ベニヤ板で作られた高速艇に弾薬を積んで敵艦に激突する特攻部隊「震洋」でのみずからの体験を紹介し、多くの命を犠牲にしてきた日本の侵略戦争の実態を告発。
 岩井氏は、1874年の台湾出兵以来、日本政府が、15回にわたって海外出兵を繰り返してきたが、その間、一度も日本が侵攻されたことがない事実を示して、安倍首相らが、「後世の歴史家の判断にゆだねる」などとして日本の侵略戦争の事実を認めないことにたいし、「歴史家の判断を待つまでもなく、侵略戦争であったことは明白」ときびしく批判しました。さらに、憲法9条改悪の狙いが、最終的に徴兵制の導入にあることを強調しました。(山本邦夫)