京都伝統産業青年会(長野兼人会長)の作品展「座」が18日から東山区の青蓮院で始まりました。伝統産業に携わる20団体の組合青年部(約470人)が異業種交流で京都の伝統産業を発展させようと取り組んでいるもので、今年で10回目。
 日新電機青年部と西陣意匠紋紙協同組合、印刷工業組合、竹材商業協同組合の各青年部が1年間かけて交流し、商品開発にこぎつけたのは「光るうちわ」。うちわをゆらして振動させると発光するLEDを使った新作(写真)。開発に関わった西陣意匠紋紙組合の五十嵐由紀幹事は「初めての業種との組み合わせで意見調整が難しかったが、勉強になった。ひとつの形として完成できたことがうれしい」と話していました。
 展示では「花咲爺」の人形や御影石で作った「梵字型花立」、大人の女性をイメージした振袖「艶振(あでっぷり)」などオリジナル作品約100点が並んでいます。
 また、腕輪念珠作り体験やろくろ回しの体験などのイベントのほか、伏見の酒かすと京野菜の粕汁なども販売されています。
 会期は23日までの午前9時から午後10時。拝観料(大人800円)が必要。問い合わせ先は同青年会TEL075・213・0540。