非核の政府を求める京都の会は11日、京都市左京区の京大会館で結成20周年記念の「講演とレセプション」を開き、50人が参加しました。
 望田幸男常任世話人代表は「現在、運動の輪の中にいない人たちを意識して、政党、政派を超えた広がりのある運動にしていくことが大切」とあいさつしました。
 記念講演では「広島・長崎を京都でむすぶ」と題して大矢正人・長崎平和研究所副所長と浅井基文・広島平和研究所所長が講演しました。
 大矢氏は、長崎の非核の政府の代表世話人を務めた鎌田定夫氏の被爆体験を記録する「長崎の証言」運動や核兵器廃絶運動の発展に尽力した足跡をたどりながら「草の根の市民との共同」の重要性を強調しました。
 浅井氏は、核兵器保有議論容認などの動きに非常に危機を感じると表明。核兵器廃絶の声を説得力あるものにするためには、「対米核抑止依存など安全保障政策の見直しや究極的核兵器廃絶論の克服」などが必要と訴えました。