障害者自立支援法の10月本格実施を受けて、9日に京都市西京区で開かれたリレートークでは、障害者や家族、施設職員などから同法の見直しを求める意見が相次いで出されました。
 京都市社会福祉協議会と各区社協、施設関係団体などが市内各地で開いていく障害児・者の地域生活を考える地域学習会・リレートークの第1回目で180人が参加しました。
 10月から新しい事業体系(生活介護)に移行した施設職員から、「高齢者介護をベースにした体系メニューに違和感を感じる」といった意見や保護者の立場から現行の区分認定が知的・精神の障害特性を把握していないなどの課題が出されました。また、京都市内で精神障害を持つ利用者が同法実施に悲観して自殺した事例も報告され、居宅介護事業所を運営する障害当事者の木村善男氏は、「法律に問題があれば声を上げて、作り変えていくことが必要」と同法の見直しを提起しました。
 地域学習会・リレートークは12月以降、市内6カ所で行われ、来年2月にシンポジウムを行う予定です。問い合わせ先は、京都市社協地域福祉部TEL075・354・8732。