京都総評青年部(上木淳部長)は19日、京都労働局へ「『最賃生活体験』結果の審議への反映と京都府最低賃金の引き上げを求める要望書」を提出し、担当者らと懇談しました。
 要望書は京都府最低賃金を最低生計費1112円(京都総評試算)に引き上げることや、最賃審議の場に「最賃生活体験」の結果をまとめた報告書を検討材料に加えること、労働者が審議で意見陳述の場をもつこと、全国一律の新たな最低賃金制度を法制化するよう上申することなどを求めています。
 「最賃生活体験」は、同青年部のメンバーらが、6月の1カ月間、府の最低賃金(682円)での生活に挑戦したもの。
 出席した「最賃生活」体験者の「最低賃金では、冠婚葬祭にでる余裕はない」「医者にかかれば、食費を削るしかない」といった声に対し、担当者は、「厳しい競争の中で、賃金を1円単位でコスト削減している企業もある、簡単には上げられない」などと答えつつも、「最賃では1人暮らしは難しいと思う。親元から離れられないのでは」と率直な感想も出されました。