2月の南丹市長選をめぐり公職選挙法違反(事前運動の禁止など)の罪に問われた、前市長中川圭一被告(63)=同罪で公判中=の元後援会会長・奥村暿昭被告(71)に対する判決公判が11日、京都地裁であり、三輪篤志裁判官は「選挙の自由や公正を著しく侵害し社会に与えた影響は大きいが、宴会の企画は中川被告が中心的に行った」などとして懲役10月、執行猶予5年(求刑・懲役10月)の有罪判決を言い渡しました。
 判決によると、奥村被告は昨年8月5日夜、2月の南丹市長選への立候補を決意していた中川被告と共謀して、亀岡市内の料理旅館で旧美山町の有権者ら12人に対し、中川被告の票の取りまとめなどを依頼し、飲食をさせたとしています。
 なお、中川被告の初公判(即日結審)が9日、同地裁で行われ、中川被告は起訴事実を認めました。検察側は、懲役1年6月を求刑しました。