京田辺市松井山手地区へのパチンコ店出店をめぐり、府が3月14日付で、京阪電鉄にたいして、「京田辺市とより一層協議され、良好なまちづくりの実現に努力されることを望みます」とする文書を送付していたことが分かりました。
 出店に反対する住民有志は2月末に府知事あてに、住民の意向を尊重するよう京阪電鉄への強力な指導を求める手紙を提出していました。
 この間、住民有志は、同社が事業を進めると説明していた土地を一方的に売却し、パチンコ店出店という事態を引き起こした責任は重大として、「当初計画にそったまちづくりを求める要求署名」に取り組み、約6400人分の署名が寄せられています。
 しかし京阪電鉄は、3月末に署名提出に同社を訪問した住民有志にたいし、「署名を受け取ると京阪に責任があるということを認めることになるので受け取れない」という態度をとっています。住民有志からは「昨年秋の京田辺市長に続き、京都府からも、文書で要望が出されたことを京阪は重く受け止め、住民の願いに対し誠意をもって対応すべきだ」と批判の声が上がっています。(青木綱次郎)