南丹市長選(2月19日投開票)をめぐる公選法違反容疑事件で、京都府警捜査二課と園部署などは12日、市長自ら酒食の接待をして票のとりまとめを依頼したとして、公選法違反(買収など)の疑いで南丹市長中川圭一(63)=同市園部町=と長男で建築工事会社「中川興産」常務の良斉(34)=同=の両容疑者を逮捕しました。
 中川容疑者らは、同社の得意先を集めた懇親会として容疑を否認しています。
 調べによると、同容疑者らは市長選告示前の昨年8月初旬に亀岡市内の旅館で有権者数十人に票のとりまとめを依頼し、一人に約1万円相当の接待をした疑い。府警は2月24日に、同法違反容疑で元後援会会長の奥村暿昭容疑者(70)を逮捕しています。
 南丹市は本年1月に誕生。同容疑者は旧園部町議会議長で、市長選では中川泰宏衆院議員らの支持を受け、野中広務元自民党幹事長らの支援を受けた候補者を17票差で破って当選しました。
 京都府内で現職市長が逮捕されたのは初めてです。