舞鶴市の舞鶴引揚記念館周辺で環境基準の最大28倍の土壌汚染が確認された、と府が発表したのを受けて日本共産党府議団(松尾孝団長、12人)は10日、緊急対策などを求める団長談話を発表しました。
 発表によると鉛精錬工場「日本海精錬㈱」周辺2キロ圏内の25地点中19地点で鉛の土壌溶出量が環境基準値を超え、工場周辺の魚介類からも鉛の高い蓄積が検出されたというもの。
 声明では、府の対応について、昨年6月同記念館周辺で排煙(二酸化硫黄)による大気汚染が明らかになった際、発生源とみられる同社に対し操業停止命令などの対策を求めなかったことをはじめ、▽土壌調査を12月まで実施しなかった▽結果発表が2月府議会終了日まで遅れた―ことなどを批判。
 今後の対応について▽同社の操業停止を含む緊急対策▽住民の相談や健康診断▽住民に対する調査結果の説明、などを求めています。
写真=「日本海精錬」労働者から事情を聞く日本共産党の(右から)光永府議、小杉舞鶴市議(一人おいて)後野舞鶴地区委員長