網谷正美(左)、木村正雄

木村作「山賊婿」、網谷作「椎茸典座」を茂山一門が上演

 一昨年相次いでなくなった茂山千五郎家の門弟・木村正雄と網谷正美を追悼する狂言会が4月12日、府立文芸会館ホール(京都市上京区)で開かれます。

 木村正雄は1929年生まれ、三世千作に師事。3歳で「以呂波」のシテ(主役)で初舞台。京都大学狂言会や京都学生狂言研究会などを立ち上げ、指導。新作狂言を27作品創作・初演しました。

 網谷正美は京都大学狂言研究会で木村正雄に師事し、のちに四世千作に師事。「しびり」のアド(主役の相手役)で初舞台。丸石やすし、松本薫と「三笑会」を発足させ、府立文化芸術会館和室で定期公演を行いました。城陽市や滋賀県、鹿児島県にも狂言の研究会を立ち上げました。新作狂言「蛍が宿」「椎茸典座(しいたけてんぞ)」を創作。

 二人とも、高校教師を勤めながら活動しました。「三笑会」を、若手5人が「五笑会」として引き継ぐなど、二人は、千五郎家で門弟が活躍する道筋をつくったほか、学生や地域に狂言のすそ野を広げるなど、千五郎家を支えてきました。

 公演当日は、第1部が二人の指導をうけた地域のアマチュアや、京都学生狂言研究会のメンバーによる発表会。2部では、茂山一門が木村が作った「山賊聟(さんぞくむこ)」と網谷が作った「椎茸典座」を上演。二人の思い出を語り合うトークも行われます。

 木村正雄・網谷正美を偲ぶ会 4月12日(日)、府立文化芸術会館(上京区寺町通広小路下ル東桜町1)☎075・222・1046。▷第1部【木村社中・網谷社中・京都学生狂言研究会による追悼社中会】12時半(12時開場)。出演=伊呂波会、いかめ会、愛荘豆の木狂言会、いちょう会、城陽狂言同好会、吉野兵六狂言同好会、京都学生狂言研究会。入場無料。▷第2部【茂山千五郎家による追悼公演】18時半(18時開場)。連吟「祐善」、狂言「山賊聟」(木村正雄作)、2人の思い出を語る、狂言「椎茸典座」(網谷正美作)。出演=茂山七五三、茂山あきら、丸石やすし、松本薫、茂山千五郎、茂山茂、茂山宗彦、茂山逸平、茂山千之丞、茂山竜正、茂山虎真、山下守之、鈴木実。一般5000円、学生2000円。問い合わせ☎075・221・8371(茂山狂言会)。