大軍拡ストップ 大幅賃上げを 全京都統一メーデー 4000人が集会・デモ行進
「物価高騰を上回る大幅賃上げを! ジェンダー平等・均等待遇の実現を!」「大軍拡・大増税を許すな」などのスローガンのもと、第96回全京都統一メーデー(同実行委員会主催)が1日、京都市中京区の二条城前駐車場で開かれ、約4000人が参加しました。
行進に先立つメーデー大会で主催者あいさつに立った梶川憲京都総評議長は、今年が終戦・被爆80年、阪神淡路大震災30年の節目であり、歴史の教訓に学び、命と暮らしをいかに守るか、政治の果たす役割が問われると指摘。国民の暮らしの実態に根ざす賃上げ、食料自給率向上など、平和憲法の道を行こうと呼びかけました。
25春闘の進捗状況にふれて、政府に対し▽中小企業への直接支援で最賃全国一律1700円への引き上げ▽医療、介護、福祉の分野に公費投入▽学校教諭の増員と残業代支給─の3点を要求。大軍拡予算を使い戦争する京都づくりや北陸新幹線延伸計画を狙う政治を批判し、「参院選で私たちの声をあげていこう」と政治の転換を訴えました。
来賓として、原水爆禁止京都協議会の平信行事務局長、日本共産党の倉林明子参院議員、新社会党京都府本部の駒井高之委員長があいさつしました。
倉林議員は、物価高から暮らしを守るには、消費税減税が最も効果的だと述べ、大企業や富裕層への行き過ぎた減税・優遇をやめ、公正な税負担を求める同党の財源を示した提案を紹介。同時に、最低賃金の引き上げ、ケア労働者の大幅賃上げを政治の責任で実現させようと呼びかけました。
少数与党の国会で、高額療養費上限引き上げの凍結や、選択的夫婦別姓法案可決の条件が生まれている変化にふれて、政治は世論で変わると強調し、「7月の参院選は政治を変えるチャンス。京都の大争点である北陸新幹線延伸計画を中止へ追い込もう」と訴えました。
大幅賃上げ、憲法に基づく政治の実現を目指すなどの「メーデー宣言」を採択し、「団結がんばろう」で決意を固め合いました。
井上さとし参院議員、堀川あき子衆院議員も参加し、府議・京都市議らと参加者を激励しました。
デモ行進は3コースで実施。「消費税5%に!インボイスは廃止」「大軍拡やめて税金をくらしに」の山車や「米を守れ 米をよこせ」のプラスターなどを掲げて行進。医療労働者らは、「看護師増やして患者を守ろう」「ゆとりをもった介護をしたい」などとコールしながら市民にアピールしました。
日本共産党の一団では、勤務員らと共に穀田恵二前衆院議員も行進しました。