デモの先頭でコールする青年部のメンバー

 京都の最低賃金は1008円になりましたが、1日8時間働き、ふつうに暮らすには、1500円以上が必要だと、「物価高を超える賃上げを」をテーマにした「最賃アップアクション2024」が3月3日、京都市内で取り組まれ、サウンドデモで市民にアピールしました。

 京都総評の女性部、青年部、京都パート非常勤ネットでつくる「最賃アップアクション実行委員会」が呼びかけ、約50人が参加。

 日本共産党の倉林明子副委員長・参院議員、堀川あきこ衆院近畿比例(京都2区重複)候補も連帯し、倉林氏は行進にも加わりました。

 市役所前では、全労連・国民春闘共闘が作成した、最低賃金制度の現状や全国一律への法改正の必要性を紹介する動画を上映し、非正規労働者がスピーチ。民間保育所で19年働く保育士は、「保育内容、子どもの発達の手立てを一緒に考え、子どもの前では正規も非正規も関係ない。みんなが安定した処遇になるよう最低賃金の底上げを」と訴えました。

 公務員の女性は、単年度ごとの有期雇用で働き、無期転換もなく法律の適用外にあると告発し、差別待遇を変える必要性を指摘。朗報として、非正規公務員にもボーナスを支給する法改正が行われ、24年度から実施されることを紹介し、「運動により勝ち取った成果です。さらに声を集めて前に進めよう」と話しました。

 サウンドデモは、青年部メンバーが先導車に乗り、「最賃どこでも1500円」「物価高超える賃上げを」「パートもバイトも給料上げろ」と軽妙なコールを響かせて、河原町通を行進。飛び入り参加する外国人観光客の姿もありました。