奮闘する(左から)さいとう和憲、鈴木かほる両候補ら

保育料完全無償、18歳まで医療費無償「子育て支援充実に感謝」

 3月19日告示、同24日投票で行われる南山城村議選(定数10)は、3~4人オーバーとなる大激戦の様相。日本共産党は現職の鈴木かほる(77)、さいとう(齋藤)和憲(71)の2議席確保を目指します。自民党の裏金問題に対する国民的な怒りが高まるなか、クリーンで住民要望実現に向けて奮闘してきた党議員団に村民から期待の声が上がっています。

金権政治と無縁、日本共産党に期待

 現職の議員や20代から40代の新人を含む13人~14人の立候補が見込まれています。村の有力者や有力者の親類も含まれるなど、一票一票を争う大激戦の様相となっています。

 「パーティーなども開かず、企業献金ももらわず、住民のために活動する日本共産党の議員さんにがんばってほしい」と語るのは同村出身で、米国から2年前に戻ってきたケルシー結(ゆう)さん(37)。今まであまり政治に関心がありませんでしたが、インボイス導入など庶民に犠牲を強いながら、自分たちは裏金問題で政治資金規正法違反の行為を組織的に行い、説明責任も果たさない自民党に憤りを感じ、「何かしなければ日本の政治は良くならない」と日本共産党の演説会に参加して発言しました。

共産党議員の地道な質問に感謝したいと語るケルシーさん

 日本共産党議員団は、村議会で毎回一般質問。この4年間、教育・子育ての分野では、0歳児からの保育料完全無償化(紙おむつも4月から支給の見込み)をはじめ、子どもの医療費の高校卒業(18歳)までの無料化(窓口負担なし)、小学6年生までのインフルエンザ予防接種代の助成を実現。その他の分野でも、コミュニティーバス・村タクなど新交通事業の推進、村と区や自治会との協働事業の予算拡大、太陽光発電設備設置規制条例、童仙房生涯学習センターの屋根改修などを実現させました。住民の要望の高い高齢者施設建設に向けて動き始めています。

生理用品の設置、スラックス着用自由化も実現

 また、教育行政が移管されている相楽東部広域連合の議会でも住民の声を取り上げ質問。この4年間で中学校の女子トイレへの生理用品設置、女子生徒のスラックス着用自由化を実現させました。

 前出のケルシーさんは、2歳と3歳の子どもを育てています。「共産党の議員さんが地道に質問してくれた結果、保育料が無償化され、これまでにも小中学校の給食費や修学旅行、校外学習費などの無償化も実現されました。村では本当に子育てしやすくなっており、感謝しています」と語ります。

「半年で4万円」通学定期代補助実現を

 鈴木、さいとう両氏は引き続き、高校生の通学定期代(JR関西本線木津駅まで・伊賀上野駅まで)の補助、補聴器購入への補助、村タクの土曜・日曜・祝日の運行と運賃補助、学童保育の無料化、防災施設の充実、避難所のエアコン設置などの実現を目指す、と訴えています。

 今年4月から子どもが府南部の高校に入学するという母親(43)は、「近くに高校がなく、通学定期代は半年で約4万円になるので補助は切実。通学定期代が高いので、母子または家族で移住する人もいます。補助実現へ共産党に期待しています。安心して住み続けられる村にしてほしい」と語ります。