会見する(左から)馬場、村山、前原、江村の各氏(11月27日)

 来年2月の京都市長選で、新人で京都党政策顧問の村山祥栄氏(45)が11月27日、無所属で立候補することを表明しました。日本維新の会、国民民主党京都府連、京都党の3党が推薦を決定。記者会見の中で、当選した場合は維新の「特別党員」として活動することを明らかにし、事実上の維新候補としてたたかうことが分かりました。

 村山氏は維新の馬場伸幸代表、国民府連の前原誠司代表、京都党の江村理紗代表と会見。各代表と結んだ合意書で、「身を切る改革」として報酬3割削減や退職金全額カット、教育無償化の推進、行政改革の徹底を政策の柱として掲げました。

 維新が推薦を決めたことについて村山氏は、「私と維新は基本的な政治に対する考え方は同じだった。地域のことは地域で決めることや東京一極集中の問題など根っこは全く同じ。財政再建で大阪が先端を行っていることは間違いない」と評価。そして当選した場合は維新の「特別党員」として活動することを表明しました。

維新・馬場代表「当選後は関西一円の選挙をともにたたかってもらう」

 馬場氏は、村山氏を推薦したことについて、「大阪の首長選挙では、維新の公認でないと認めない方針をとっている。しかし京都であてはめるのかどうかはケースバイケースだ」とした上で、維新と村山氏との間で、「身を切る改革」や「教育の無償化」などを盛り込んだ独自の「合意書」を交わす予定だとし、「(合意書のなかで)当選後は特別党員になってもらい、京都府のみならず、関西一円の選挙をともにたたかうことにしている。これは吉村洋文共同代表が求めてきたもの。この『エキスを飲めますか?』と、村山さんに確認したら、『もちろんやらせていただきます』という返事をもらっている」と述べました。また、「公認か推薦か、という言葉の違いはあるが、中身は同じとご理解いただきたい」とし、事実上の維新候補であることを示しました。