宣伝100回を達成し、アピールする参加者ら(8月26日、京都市左京区・府立植物園前)

 府立植物園の開発や府立大学でのアリーナ計画などを盛り込んだ「北山エリア整備基本計画」の見直しを求めている「京都府立植物園整備計画の見直しを求める会」(なからぎの森の会)が植物園前で取り組んできた署名宣伝が8月26日、100回目を迎えました。同日は宣伝とともに、集会を開催し、計画見直しへの決意を固め合いました。

 植物園前での宣伝は21年5月に開始し、毎週土曜日に実施。「北山エリア」の開発見直しやアリーナ計画中止などを求める署名は、オンライン分を合わせて16万人分超となっています。

集会で訴える鰺坂代表

 集会で訴えた鯵坂学共同代表は、「毎週の宣伝で、10人以上は参加してきました。多い日は数百人分の署名が集まるなど、『行列のできる署名』になった」と振り返りました。こうした運動の中で、府は開発計画を見直し始めているとし、「住民のためにも、この活動を続けていきたい」と語りました。

 「北山エリアの将来を考える会」共同代表の長谷川豊・府立大准教授は、「向日町競輪場にアリーナを建設する案が出されていますが、まだ府立大のアリーナ計画は見直しされていません。当初予定になかった有識者の意見聴取会が開かれるなど、府を動かしています。引き続きがんばりましょう」と呼びかけました。

 日本共産党の光永敦彦府議は、府が住民の意見を聞かずに計画を進めてきたことを批判し、「国の政策に基づき、アリーナ計画などを推進してきたことが根本的な問題だ。住民の思いを反映させた計画を作り直すべき。これからもみなさんと力を合わせていきたい」と訴えました。