東京電力が8月24日、福島第1原発事故で発生した汚染水(アルプス処理水)の海洋放出を開始したことに抗議し、京都市内で同日、市民有志が街頭行動を行いました。

 京都市中京区の三条河原町で約50人が参加。「放射能汚染水を海に流すな」の横断幕や「魚も漁師も泣いている」「汚れたぼくを食べるか?」などと書いたボードでアピール。

 リレースピーチでは、キンカン行動参加者や大学生らがマイクで訴え。「こんなことを黙って許してはいけない。日本に生きる私たちの問題であり、政治にもっと関心を持ってほしい。これから30年以上、汚染水は毎日流される。みんなの怒りで海洋投棄を撤回させよう」「海は世界中につながっている」「東電の担当者は処理水は飲めるくらい安全だと言いながら、自分は飲めないと言った。諦めず声を上げ続けよう」などと話しました。

 何かできる事はと歩み寄ってきた松本初美さんは「武器を買うのではなく、放射能除去に税金を使って」ときっぱり。

 海外からの観光客も足を止め、写真や動画を撮影する姿が目立ちました。ドイツからきた通訳の女性は「こんなに大事なことなのに(行動の参加者が)少ないのはなぜですか? ドイツでは考えられない。もっと頑張って」と激励しました。