京都母親連絡会は終戦の日の8月15日、京都市内2カ所で街頭宣伝を行い、戦時中の召集令状「赤紙」を模したビラを配布して、反戦平和、憲法9条を守ろうとアピールしました。

 中京区の三条河原町では、参加者がスピーチし、「憲法改悪を許さない署名」を呼びかけました。

 中尾牧会長は、召集令状によって戦地に行く前日に終戦を迎えた父親や軍需工場で働いた母親の戦時体験と、戦争による反省から生まれた日本国憲法の意義を強調。憲法改悪に前のめりになる岸田政権を批判し、「戦争ではなく平和へ。軍事費増ではなく、暮らし(応援)やコロナ対策へ政治の目を向けさせよう」と語りました。

 また、第2次岸田改造内閣の閣僚が、日本の侵略戦争を正当化する団体に所属したり、統一協会と接点を持つ議員で占められていることにも言及し、安倍元首相の国葬についても問題視。「主権者が声を上げることが大切。母親連絡会は、戦争への道は決して許しません。憲法を高く掲げて進んでいきます」と訴えました。

 署名に応じた中学2年生の女子は、ロシアによるウクライナでの戦争の長期化に胸を痛め、「戦争はいや。戦争はしたくないと思っているので署名の呼びかけに共感しました」と話していました。 宣伝には、年金者組合、京都子どもを守る会、退職教職員組合らも参加。四条河原町の宣伝には、日本共産党の玉本なるみ京都市議が参加しました。