10日投開票の京都府知事選で、大学生らでつくる団体が、学生支援策などについて「つなぐ京都2022」の、かじかわ憲候補(62)と現職の西脇隆俊氏(66)の両候補に学費軽減や支援策について公開質問状を出したところ、西脇氏からはすべての質問に回答がなく、一方、かじかわ氏からは、府独自の学費負担軽減策の検討やコロナ禍での困窮学生への支援強化を行うとの回答があったことが分かりました。どの候補が学生の願いに応えることができるのか、鮮明となっています。

 公開質問状を出したのは、高等教育の学費値下げや奨学金制度の改善を目指し、京都市内の学生らでつくる団体「FREE 京都」です。質問と両候補からの回答結果を4月5日、ツイッターで発信しました。それによると、質問は四つで、(1)現在の高等教育にかかる費用は妥当か(2)知事に就任した場合の高等教育の無償化対策(3)学生支援策(4)高等教育―について。西脇氏からは回答はありませんでした。

コロナ禍での困窮学生の支援強化

 かじかわ氏は、(1)大学の学費負担はあまりにも重すぎ、引き下げに向けた本格的取り組みが必要(2)学費の無償化に向け、学費引き下げや減免、給付型奨学金の抜本的拡充を国に求めるとともに、府としての負担軽減策を検討(3)コロナ禍での困窮学生に対し、大学と連携した支援の継続・強化(4)憲法の「教育を受ける権利」に立脚した教育環境整備こそ必要―と回答しました。