なにより命、市民の声生かす市政つくる 綾部市長選に吉崎篤子さんが出馬表明 「綾部民主市政の会」擁立、来年1月16日告示
「みんなでつくる綾部民主市政の会」は12月28日、2022年1月16日告示・同23日投票で行われる綾部市長選挙に、元府職員で「新日本婦人の会綾部支部長」の吉崎篤子さん(72)を擁立すると発表しました。
同日、綾部市内で行われた記者会見で、同会代表の山口昭雄さんは、「(コロナ禍の)今、何より命を大切にする市政をつくっていく必要がある」と強調。吉崎さんについて、府職員時代に住民の声を直接聞いて業務に生かしてきたことを紹介し、「市民の声を聞いてしっかり施策に生かす市政が必要と決意していただいた」と述べました。
吉崎さんは、昨年にPCR検査の拡大を求める市民グループを立ち上げ、同市へ要望を届けた際、市職員から「国や府でやること」と言われたと指摘。「役割分担はあっても市民の実情を考え、独自策を考え、打ち出していくべき」と訴え、▽いつでも誰でもPCR検査を受けられる体制づくり▽軽症者の療養場所の確保―に取り組みたいと述べました。
検査拡大を目指す取り組みの中で、福祉施設や保育所を訪問する中、社会を支えるケア労働の分野での低賃金や長時間労働などの課題を実感したといい、「(課題の改善のため)何とか施策に反映したい」と強調。市として介護、福祉、保育の労働者の賃金の実情把握に取り組んでいきたいと述べました。
また、コロナ禍で顕在化した「生理の貧困」をめぐり、小中高校と公共施設のトイレに生理用品を置くことについて、「(市長になれば)すぐにできること」だと意欲を示しました。
他に主な公約として、▽暮らしと営業支援のため、持続化給付金の再支給を国に要求、介護利用料の見直し、無料定額診療の充実▽若者、子育て応援で、子どもの医療費無料化を高校卒業まで拡充▽ジェンダー平等▽原発再稼働反対、再エネ推進▽平和と憲法を守る―などを挙げました。
同市長選には他に、現職の山崎善也市長が立候補を表明しています。
よしざき・あつこ(吉崎篤子) 山形県米沢市出身。農民教育協会・鯉渕学園卒業。1976年9月、京都府福知山農業改良普及所採用。2010年10月、京都府綾部農業改良普及センター退職。京都府職労女性部役員、福知山地労協女性部役員、自治労連全国改良普及員協議会会長、自主保育「中筋学童保育所」兼綾部市学童保育所連絡協議会役員など歴任。現在、新婦人綾部支部長、「あやべPCR検査を求める会」事務局長。