北陸新幹線延伸の白紙撤回を求める「北陸新幹線京都延伸を考える市民の会」は11月21日、京都市左京区の府立植物園前で白紙撤回を求める署名のスタート宣伝を行いました。府知事あての署名も作成し、18日には署名を呼びかける記者会見を開くなど、延伸計画ストップへ奮闘しています。

 新しく作成した知事あての署名では、同延伸計画について、「府の財政危機を招き環境を破壊するもの」とし、府知事に対して、環境影響評価を厳しく監視し、京都を守る行動を取るよう要請。巨大なトンネル計画が府民の生活環境に大きな影響を与えることや、建設費の増大で府の財政悪化と将来世代へ取り返しのつかない負担を背負わせることになると警鐘を鳴らしています。知事向け署名は3月まで取り組む予定(第一次)で、すでに開始している総理大臣あての署名とともに呼びかけていく計画です。

 記者会見で、同会の榊原義道さんは、同延伸のルートに予想されている南丹市美山町や右京区京北などで運動が広がっていることを紹介し、「もっと府民にこの問題点を知らせ、政府と知事に中止を迫りたい。街頭宣伝や学習会も行っていく」と述べました。

 同会が21日取り組んだ街頭宣伝では、「京都の地下に巨大トンネルを建設する計画です」「地下水への影響も心配されている。計画の白紙撤回を求めよう」と呼びかけると、市民が次々と署名していきました。