利用者負担金3倍、交付年齢75歳に引き上げ

 京都市が、市バス・市営地下鉄のフリーパス券「敬老乗車証」の改悪案を発表し、9月議会(22日開会)へ条例改定案を提案する予定としていることをめぐり、「敬老乗車証守ろう!連絡会」は9月13日、改悪案の撤回を求める6293人分の署名を市に提出しました。提出は19回目となり、署名数は計6万776人分になりました。

 市が11日に発表した案では、▽利用者の負担金を2023年までに3倍にまで引き上げ▽交付対象年齢を段階的に引き上げて9年後に75歳以上にする―ことなどを盛り込みました。市は、9月定例議会に条例改定案を提案し、来年10月からの実施を狙います。

 この日、提出に当たり「会」代表の長田豊さんらは「9月議会に提案すべきでない」「市民が大切にしてきた制度。署名を受けとめ、現行制度の維持を」と口々に訴えました。

 提出に合わせて開かれた市役所前の集会では、参加者がリレートーク。年金者組合京都府本部の山本和夫委員長は「こんな見直しは、制度の本来の趣旨である福祉や敬老の心とはほど遠く、高齢者いじめだ。制度を守るため、一緒に頑張ろう」と呼びかけました。日本共産党の市議が多数参加し、参加者を激励しました。