日本共産党の田村智子副委員長・参院議員が18日京都入りし、同党比例代表近畿ブロック各候補とともに街頭演説を行い、首班指名選挙で野党がそろって立憲民主党の枝野幸男代表に投票したことに触れ、「政権交代が現実的な目標として見えてきている」と述べ、来る総選挙で市民と野党の共闘の勝利と日本共産党の躍進で「ケアに手厚い、命と暮らしを守る、あたたかい政府を実現しよう」と訴えました。

 京都市下京区の四条烏丸交差点で行われた、街頭演説では、同党国会対策委員長のこくた恵二衆院議員(京都1区重複)、宮本たけし前衆院議員(大阪6区重複)、清水ただし衆院議員(大阪4区重複)の各氏が、コロナ対策や学費軽減などをめぐる国会論戦を語り、野党共闘で前進した施策などを紹介しました。

 田村氏は、3日間だけの臨時国会について、「菅首相を選んだだけの国会。こんなことでいいんですか」と厳しく指摘。野党がコロナ禍での国民の苦難解決の支援策を求めるため、3カ月の会期延長を求めたことを紹介し、「自己責任を押し付ける『安倍政権の継承』でいいのか徹審議が必要」と強調しました。

 「コロナ禍のもとで求められる政治について考えたい」として、医療、介護、保育、障害分野などでこうした危機にもろくなっている実態を示し、保健所など暮らしに直結する公的機関の体制強化とともに、医療機関への減収補てんや働く人の休業手当の拡充など、政治の責任で暮らしや営業を支える必要性を訴え。国内総生産の6割を占める家計消費を応援するために、正規が当たり前の働くルールづくりや、野党で一致点している消費税減税が必要だと述べました。

 2015年の安保法制強行以来一貫して、野党共闘の前進のために日本共産党が努力してきたことがコロナ対策での政策的一致にもつながっているとして、「野党合同ヒアリングで粘り強く安倍政権を追及するなど、市民と野党の共闘が国会の中で当たり前という状況を切り開いてきました。日本共産党を大きく伸ばしていただき、野党統一候補として小選挙区でも勝ち抜きたい。ご一緒に世直しをやっていきましょう」と呼びかけました。

 清水氏は、現場の声を聞き、持続化給付金などコロナ禍での中小業者への支援に心血を注いできた活動や消費税減税の実現を目指す決意を表明。「皆さんの声を引き続き国会に届けたい。日本共産党を大きく伸ばしていただく大波で、小選挙区も突破しましょう」と訴えました。

 宮本氏は、森友学園問題を追及した国会論戦を語り「まだ何一つ決着していない。菅氏は再調査する気もないという。国会でただしていきたい」と決意を表明しました。

 こくた氏は、初めて野党で政権をつくる合意が進められ、新しい政治の幕開けが始まろうとしているとして、「統一戦線の源流であるこの京都から、日本共産党を大いに伸ばしていただき、この1区で勝たせていただきたい」と力を込めました。

 ちさか拓晃(京都2区)、吉田幸一(京都4区)両候補が参加しました。