京都タワー前で訴える衆院比例代表近畿ブロック予定候補の4氏。(左から)清水ただし、こくた恵二、こむら潤、宮本たけしの各氏=6月21日

 日本共産党衆院比例近畿ブロック予定候補の4人は6月21日、京都を皮切りにスタートした近畿リレー宣伝で勢ぞろいし、来る総選挙で日本共産党の躍進・勝利をめざす決意を表明しました。

 京都市下京区の京都タワー前では、こくた恵二国対委員長(京都1区重複)、清水ただし(大阪4区重複)両衆院議員、宮本たけし前衆院議員(大阪5区重複)、新人の、こむら潤・兵庫県尼崎市議(兵庫8区重複)が、新型コロナ危機を乗り越える政治の展望をそれぞれ訴えました。

 こくた氏は、コロナ禍の下で後手を踏む政府の対応に対し、国民に一律10万円の給付や、中小・零細業者に家賃補助などを実現したのは、市民と野党の共闘の力だと強調。安倍首相が企む改憲を許していないのも国民世論の力であり、日本国憲法を生かす政治にこそ新しい政治の展望があると述べ、「憲法に礎を置き、暮らしと営業を守り抜こう。市民と野党の共闘で政治を変えようと貫く日本共産党にお力添えを」と呼びかけました。

 清水氏は、コロナ禍で苦しむ中小業者、医療・介護従事者らの暮らしを守るため、引き続き奮闘するとともに、消費税を5%に戻して、国民生活と日本経済を建て直す決意を述べ、「一貫して減税を訴えてきたのは日本共産党。4人そろって国会に押し上げて」と訴えました。

 森友事件の問題、子どもと教育に関して追及した宮本氏は、3密のリスクから子どもを守る対策として、学級規模の少人数化実現をめざす決意を語り、「子どもたちが新たな希望をもって育っていけるよう全力で頑張る」と力を込めました。

 こむら氏は、市民の声で政治が動くことがコロナ禍での運動でも確信になったと話し、「国民の苦難軽減が日本共産党の立党の精神。日本共産党を大きくして政治を変えよう」と訴えました。

街頭で訴える京都4区の吉田幸一予定候補と(右から)島田けい子府議、西村善美前京都市議、山田こうじ、ほり信子両京都市議(6月20日、京都市右京区)
街頭で訴える京都2区の地坂拓晃予定候補(6月21日、京都市左京区)

小選挙区候補も街頭へ

 18日に候補者発表(5区は山内健氏)した地坂拓晃(たくあき)(京都2区)、吉田幸一(同4区)両予定候補は20、21の両日、街頭宣伝に立ち、日本共産党の躍進・勝利を訴えました。

 地坂候補は6月21日、左京区内4カ所で倉林明子参院議員や府市議らと訴え。京都生協コープ下鴨前での宣伝では、「市民のみなさんと力を合わせて新しい政治をつくるため、ご一緒にがんばります」と決意表明。同党京都府委員会青年学生部長として、学生の相談に乗ってきた体験を語りながら、「コロナ危機のもとで、多くの学生から『アルバイトがなくなり生活できない』『このままでは大学をやめるしかない』と声が寄せられています」と述べ、学生向けの給付金の拡充など支援制度拡充を強調。「ポストコロナの日本では、誰もがお金の心配なく暮らせる日本をつくりたい。新しい日本をつくるために全力でがんばります」と訴えました。

 吉田氏は20日、京都市右京区と西京区の3カ所で井上哲士参院議員、府議・京都市議らと訴え。京都市右京区の阪急西院駅前で、市民に向けて、「コロナ危機のもと、暮らしが大変な状況です。ぜひ日本共産党へ相談をお寄せください。確かな力になります。一人ひとりが大事にされる日本を一緒につくりましょう」と呼びかけました。

 京都市内で各行政区にあった保健所を1カ所に集約化したことや、医療費を削減してきた結果、コロナ対応が危機的な状況になったとし、「医療や暮らしのために税金をつかう当たり前の政治をつくろう。個性や尊厳が大事にされる政治をつくるために全力あげます」と訴えました。