京都市内では6月1日から公立の小学校が再開されるものの、給食は8日以降となるため、5日までの昼食に弁当を食べてもらおうと、新婦人京都府本部のメンバーらが、子ども食堂を行っている団体と共同して、南区や山科区で、ランチ弁当を提供しています。

 新婦人府本部のスタッフらは、5月29日から6月5日(金)まで(土日は除く)、南区東九条の在日大韓基督教会京都南部教会でランチ弁当を提供。子どもは無料、大人300円で、先着50食を用意しています。

 5月29日のランチ弁当は、白身魚フライとウインナー、添え野菜、ひじきのソテー、小松菜とジャコの煮びたし、ごはん。親子連れら31人が訪れました。
 同教会は、2016年9月から毎週木曜日夜、地域の諸団体と実行委員会形式の「東九条こども食堂」を開き、毎回約120食分を提供してきました。3月に一律休校になった時は、「晋三のしりぬぐい食堂」と銘打って、10日間、昼の食堂もオープンしました(4月半ばから5月7日まで休止)。

 新婦人との共同は初めての企画で、同府本部のメンバーが、このほど同教会の許伯基(ホ・ペッキ)牧師を訪ねて、急きょ決まりました。「より豊かな学校給食を考える京都連絡会」事務局長で管理栄養士の金井多恵子さんも協力し、メニューを考案しました。

 魚山栄子会長は、「給食の早期開始を京都市教委へ訴えたが、結局8日からの実施となった。山科区では地元自治連の方たちが作った弁当に並ぶ小学生の姿を知り、胸が痛んだ。自分たちでできることをやろうと各支部にも呼びかけました」と言います。

 許牧師は「ありがたい申し出です。3月に行った昼食食堂は、スタッフが集まらず大変でした。今回は皆さんのチームワークや献立、味付けのレベルの高さに驚きました。今後も協力していけたら」と語っています。

 子どもを連れて訪れた母親(40)は、「大人でも300円で、とても助かる。来週もお願いしたい。まわりの友人にも声をかけたい」と話していました。


 ランチ弁当の提供は、連日正午から。在日大韓基督教会京都南部教会(南区東九条北松ノ木町38)℡075・671・4922。

【訂正】当初の記事では、「東九条こども食堂」の実施主体と、今回の「ランチ弁当」提供企画の実施主体の記述(見出し含む)に誤りがあり、訂正しました。(2020年6月1日午前9時57分追記)