香港で政府への抗議行動に対する弾圧が強まり、デモ参加者の若者らが負傷する深刻な事態が生まれているなか、京都から民主化を求める人たちと連帯しようと11月21日夜、京都市中京区の三条大橋下の河川敷で、キャンドルを手にスタンディング行動が行われ、外国人を含め、100人以上が参加しました。

 西郷南海子さんがSNSで呼びかけたもの。西郷さんは「自分たちの社会を自分たちでつくりたい、自分たちの代表を自分たちで選びたいという香港の人たちの気持ちに共鳴しているよと伝えたい」とあいさつ。報道される香港警察による暴力の映像に心が折れそうになる中で、香港で立ち上がっている人たちに連帯のメッセージに送ろうと呼びかけました。

 香港理工大学出身という男性やデモに参加したミュージシャン、ジャーナリスト、香港の歴史を研究している大学教授、スペイン、メキシコや中国からの観光客ら11人が次々とスピーチ。偶然、三条通を通りかかって参加したミュージシャンの長澤高裕さん(37)はデモの先頭に立つ友人の支援に月1、2回香港に通っていると言います。「京都で温かい支援行動に触れ本当にうれしい。友人にも見せたい」と話していました。

 理工大出身の男性は、大学構内で抗議を続ける学生らに物資を運んでいるのは中高生だと紹介。中国人の若者は「中国大陸の多くの人は香港の事態に心を痛めている。私は皆さんと同じ気持ち」と話しました。

 福山和人弁護士は自分にも高校生の子どもがおり、高校生への暴力に怒りを表明し、「平和、自由、人権を守る気持ちは決してなくならない。終わりにしてはならない」と述べました。

 キャンドルで「HK」(Hong Kong=香港)とかたどった明かりをまん中に、デモの中で生まれた曲「香港に栄光あれ」などをシンガーソングライターの川口真由美さんらのリードで歌いました。