10%ストップネット緊急集会
国会内で集会参加者から署名を受け取る(前列左から)日本共産党の小池晃書記局長、国民民主党の後藤祐一衆院議員、立憲民主党の初鹿明博衆院議員(9月12日)
増税中止を訴え、デモ行進する久保田憲一・京商連会長や参加者ら(9月12日、東京都内)

 安倍政権が消費税10%の10月1日実施強行を狙うもと、増税反対の世論と運動は広がり続けています。12日には、「10月消費税10%ストップ! ネットワーク」が衆院第2議員会館で緊急集会を開き、「国会開き増税中止を」と全国から108万人分の署名が届けられました。府内では連日、日本共産党や各地域の消費税廃止各界連などが街頭行動に取り組み、「諦めずに声を上げよう」「暮らし・営業を直撃する消費税10%中止を」と呼びかけています。

 「10月消費税10%ストップ! ネットワーク」は12日、東京・国会内で集会を開き、43万2874人分(累計108万6001人分)の増税中止署名を日本共産党、立憲民主党、国民民主党の国会議員に手渡しました。京都からは8379人分の署名を提出し、増税中止を訴えました。

 集会では、よびかけ人の本田宏・医療制度研究会副理事長、庄司正俊・全国FC加盟店協会会長、醍醐聰・東大名誉教授、住江憲勇・全国保険医団体連合会会長、ジャーナリストの斎藤貴男氏らが、それぞれ医療や小売業、暮らしを破壊する消費税の問題点を述べ、「社会をゆがませる消費税の増税をストップさせよう」と訴えました。

 集会では、野党議員があいさつ。日本共産党の小池晃書紀局長は「100万筆の力で増税を止めよう」と強調。複数税率制度やポイント還元など、複雑な制度が混乱を招いていることや、実質賃金が7カ月連続で下がる中で駆け込み需要も起こっていないと指摘し、「野党は増税を許さないと参院選をたたかい、結束している。国会を直ちに開かせ、増税中止法案を成立させよう」と訴えました。

 立憲民主党の初鹿明博衆院議員は、「野党はそろって増税を阻止するために頑張る」と述べ、国民民主党の後藤祐一政務調査会長代行は「もうけている所に課税すべきだ。(増税とは)別のやり方を野党でやっていこう」と訴え、大きな拍手に包まれました。れいわ新選組の山本太郎代表が増税中止・減税を求めるビデオメッセージを寄せました。

京都府内で集めた8000人分超の署名を手に、集会に参加した久保田憲一・京商連会長(右端)

 日本共産党からは、小池氏のほか笠井亮、清水忠史、藤野保史、宮本徹の各衆院議員、伊藤岳、大門実紀史、倉林明子、山添拓、吉良よし子の各参院議員が参加しました。

 京都からは、京都府商工団体連合会の久保田憲一会長(「10%ストップ! 京都ネット」呼びかけ人)が参加し、8379人分の署名を提出。久保田会長は、「いま増税されたら、冷え込んだ京都経済の底が抜けてしまう。絶対に増税させてはならない。京都からさらに大きな運動をよびかけたい」と話していました。

 集会後、参加者は東京都心を日比谷公園から銀座にかけてパレード。「10%はいますぐ中止」「国会開いて今すぐやめて」と声を上げ、行進しました。