新婦人八幡支部
スーパー前で買い物客に署名を呼びかける会員ら(8日)

 新日本婦人の会八幡支部(藤本枝乃子支部長)は、子育てしやすい八幡市を作ろうと、子どもの医療費を高校卒業まで無料にすることを求める署名運動に取り組んでいます。

 同市の「子育て支援医療費支給制度」の無料(1カ月1医療機関での自己負担が200円)対象は、現行では中学生までです。京都府が、子育て支援医療費助成制度を拡充し、3歳~中学3年までの通院医療費にかかる自己負担の月額上限を3000円から1500円に引き下げ、9月から運用することに伴い、市の独自支援で対象を広げるよう求めるものです。

 「子どもの医療費無料化を高校卒業までに拡充することを求める請願」として、同市議会9月定例会に提出を予定し、広く市民に呼びかけています。

 8日はスーパー前で宣伝し、高校までの無料化は、すでに府内6自治体で実施されていること、八幡市で実施するには、入院で300万円、通院で1900万円の財源があればできる(市の試算)ことを紹介し、「やる気があればできます。すべての子どもが安心して病院にかかることができる八幡市にしましょう」と訴えました。

 医療費拡充署名の宣伝用プラスターを作成し、行動に参加した、小学6年生と6歳の子どもを育てる母親(38)は、17年から同市で始まった中学校給食を例に、「給食も署名を広げて実現できた。署名の力は大きいと思う」と話し、知り合いにも広げています。

 この日は、30分行動して、高校生や20代の母親、高齢者ら27人が応じました。署名は、目標の5000人に対し、9日現在で1002人分に到達。集約をして30日に議会に提出する予定です。

 なお、入院・通院とも高校生まで無料対象にしている府内の自治体は、京丹後市、伊根町、南丹市、京丹波町、井手町、和束町。入院のみ無料化は久御山町です。

(「週刊京都民報」8月25日付より)