日本の命運のかかった参院選が4日、公示されました(21日投票)。日本共産党の倉林明子参院議員・京都選挙区候補、井上さとし参院議員・比例代表候補、佐藤ちひろ比例代表候補は、京都市中京区の選挙事務所で出発式を行い、「日本共産党の比例7候補勝利、京都選挙区の倉林再選で、希望ある新しい日本の社会を切り開こう」と訴えました。事務所前には同党地方議員や市民ら200人が集まり、勝利・躍進へ決意を固め合いました。

 共闘守り抜いた共産党に感動・守田敏也氏「倉林さんを再び国会へ」

 今回、倉林事務所事務次長を務める、ジャーナリストの守田敏也さんは、2017年の衆院選で市民と野党の共闘への逆流に対し、候補者を下ろしてまで共闘を守った日本共産党の姿に感動し、それに応えるために“自分事”としてこの選挙をたたかおうと思ったと決意を語り、「皆で日本の社会を変える新しい展望をつくりだしていく選挙です。『国会の職人』といえるほど働く倉林さんをもう一度、国会に皆の力で送り込みましょう。そして市民の立場から何としても共産党の議席を増やすために最後まで頑張りたい」と語りました。

 倉林候補は、「偽造、ねつ造、安倍晋三、本当にこの安倍政権を終わらせる選挙にしようではありませんか」と力強く宣言。初当選から6年間、「弱い者いじめは絶対に許さない」という信条で活動するなか、消費税8%への増税で塗炭の苦しみにある庶民と中小・零細業者の実態を直接、見聞きしてきたことを示し、「10%増税が、暮らしも営業も本当に破壊することは明らか。絶対に10%への増税をやめさせる。参院選で決着をつけよう」と呼びかけました。

 また、「政治で救える命がある」と強調。真っ先に取り組む課題として「減らない年金」への転換と国保料の引き下げをあげ、「大金持ちや大企業に応分の負担を求めれば十分に財源は確保できる。消費税増税に頼らない暮らしを支える社会保障への転換、希望ある政治へ一緒に踏み出そう。とことん実現まで頑張りぬきます」と力を込めました。

 井上候補は、参院選の最大争点について、「年金を7兆円も削るのか、共産党が提案する『減らない年金』への改革か」だと強調。「2000万円貯めるより一票の力で政治をかえるほうが簡単です」と訴えました。

 また、日米安保条約は「不公平」と主張するトランプ大統領と、安倍首相の「軍事同盟というのは血の同盟」という持論を重ね合わせることで、9条改憲の狙いが、「アメリカと一緒に世界で戦争する国づくり」であることがより明確になったと指摘。「被爆2世として被爆者の思いがこもったこの憲法を守り抜く。この選挙では胸に折り鶴のバッジをつけてたたかいぬく。私と倉林明子さんが、再び国会で働けるように心からお願いします」と述べました。

 佐藤・比例代表候補は、2人の子どもの母親として、若者や子育て世代と対話を重ねてきたことを紹介。その中で、ある母親が土日出勤や長時間労働の職場をやむなく退職したため、収入が半減したことを紹介。「今こそ、お金の心配なく学び子育てできる社会、そして8時間働けば普通に暮らせる社会の実現が求められているときはない。日本共産党の『暮らしに希望を』の改革を皆さんに語り抜いてご一緒に新しい政治を作っていきたい。全力で頑張ります」と述べました。

 同党の穀田恵二国会対策委員長・衆院議員は、国政でも京都でも自公政治と真正面から対決する共産党を伸ばしてこそ、日本の政治の未来は開かれると強調。「『比例は日本共産党』という大きなうねりの中で、国民にとって、府民にとってかけがえのない倉林さんの議席を何としても」と訴えました。

 同党京都府委員会の渡辺和俊委員長は、京都での市民と野党の共闘が、昨年4月の府知事選に代表されるように大きく発展してきたことを示し、「この大きな流れのもと、市民の皆さんが日本共産党と倉林さんを力強く応援していただいている。この議席を絶対に失うわけにいきません。比例30万票・第1党、倉林さん再選へ、全力で頑張ります」と語りました。