「憲法9条を守る女性美術展」が27日まで、京都市上京区のギャラリーかもがわで開かれています。毎年開かれ、今回で10回目を迎えました。

 30代から80代まで106人が120点を出品。ろうけつ染で作った憲法前文の屏風、軍医の夫を持つオーストラリア人作家の絵画「PEACE やすらぎ」、様々な色や太さの糸を使い春をイメージしたさをり織りは作業所で働く女性が制作。沖縄の海と基地の有刺鉄線を描いた着物、書で「怒りに燃える基地の島」など、平和への思いがあふれる作品が寄せられました。

 版画家のふじみつこさん(73)は2回目の出品。今回のタイトルは「女の声を聴け」。9の文字に向かって様々な色の光線が放たれています。「戦争はだめ。国は平和を願う女性の声をもっと聞くべきです。まずは女性蔑視がひどい安倍首相や麻生財務大臣は国会議員を辞めるべきね」。ピシャリと述べました。

 1回目からの出品者は、のべ380人。毎回、出品した人へ2枚づつ作品募集のチラシを送り、その人が新しい人に声をかけ、広げてきました。ギャラリーマネージャーの中西澄子さんは「若い人が増えてきていることがうれしい。平和を願う意思表示として作品を作る、その過程にも出会いやドラマがあります」と話していました。12時~18時。ギャラリーかもがわ℡075・432・3558。