森友・加計疑惑、公文書改ざん、過労死隠ぺいやデータねつ造など、民主主義をないがしろにする安倍内閣の退陣、安倍「働き方改革」一括法案の廃案などを掲げて、第89回全京都統一メーデー大会(同実行委員会主催)が1日、府内12会場で開かれました。

 京都市中京区の二条城前広場では、8000人が参加。3コースに分かれて行進し、「9条改憲反対」、「消費税10%増税ノー」、大幅賃上げ・大幅増員など、暮らしや職場の要求をアピールしました。

 主催者を代表し、あいさつした実行委員長の梶川憲京都総評議長は、「戦争か平和か、食えるのか飢えるのかの岐路にある」と切り出し、メーデーの原点である8時間労働制を壊し「残業代ゼロ」「過労死合法化」の安倍「働き方改革」法案の撤回を要求しました。

 また、朝鮮半島での歴史的な南北首脳会談や国連の核兵器禁止条約の動向にふれて、安倍政権が狙う9条改憲が、世界の平和の流れから孤立する道だと批判し、「安倍内閣を今すぐ終わりにしよう」と呼びかけ。労働組合を大きくし、安倍政権と対決する野党と力を合わせて、市民が主役の政治、経済をめざす決意を述べました。

 来賓として、日本共産党の倉林明子参院議員、新社会党京都府本部の小西晴也書記長があいさつ。4月の府知事選で、「つなぐ京都」の候補者として奮闘した福山和人弁護士が、自由法曹団京都支部を代表して連帯あいさつを述べました。

 倉林議員は、韓国と北朝鮮の両首脳会談が成功し、歴史が動いたその日、国会では、安倍政権が野党欠席のもとで〝働かせ方大改悪法案〟の審議入りを強行したことを批判。総選挙後の野党の結束したたたかいが、安倍政権を追い詰めていることの表れだと強調し、「市民と野党の共闘の流れを強め、安倍政権を打倒しよう」と訴えました。

 ほかに日本共産党から、穀田恵二国対委員長・衆院議員、井上哲士参院議員、京都府・市議会議員らも参加、激励しました。