京都府知事選に立候補を予定する「つなぐ京都」の福山和人弁護士は、自身の府知事像を「最高の御用聞き」と宣言し、府民のリアルな声を政策にいかすため、対話型のつどいや宣伝を府内各地で重ねています。

 膝をつき合わせる少人数の集まりから、駅頭でのオープンなタウンミーティングまで、「つなぐ京都」結成以降、11カ所で開催(14日現在)。暮らしの不安や願いに耳を傾けると同時に、「私なら、こうする」と応じる姿勢に共感と期待が広がっています。

 8日には、京都の今とこれからを考えようと活動している「ウチら困ってんねん@京都」が、フリートークのつどいを京都市左京区のカフェ「かぜのね」で開催。自営業者や元教師、研究者ら20人が集い、自立支援法施行以降、必要な障がい者に支援が届いていない実態や複雑な高校入試制度、安心安全の食べ物の流通問題のほか、安倍政治に対する不満を述べました。

 福山氏は、障がい者支援の相談活動に取り組んだ経験から、弁護士も加わる専門家集団と行政で解決できることは多いと応対。現知事が押し付けようとする社会福祉施設の補助金カットを元に戻すことをはじめ、介護従事者や保育士の基本給を国と府、市町村で出し合い財源を作ることも提案したいと話しました。

 長岡京市では10日、JR長岡京駅前で対話集会「福ちゃんと語ろう♪街頭タウンミーティング」を開催。「待ってました」と迎えた聴衆から、おいしい地下水にブレンドされる府営水の問題、京都府の原子力防災対策の評価と変更点について、向日ケ丘支援学校の建て替え問題、子どもの救急医療体制など質問や要求が相次ぎました。

■〝答えは現場に〟が府政運営の鍵

 福山氏は、「昔から、乙訓のおいしい水は有名。僕が知事になれば地元の人の願いを聞いて元の地下水の水道水に戻します」と主張。基本姿勢として、そこに住む人の望みをしっかりくみ上げて府政に反映させる住民自治が大事だと強調し、「(映画の)『踊る大捜査線』やないけれど、答えは現場にあります。上からのトップダウンではなく、住民の意見、現場中心に進めるボトムアップ型で府政運営にあたりたい」と述べました。
 「ウチ困」の守田敏也さんは、「話を聞けば聞くほど、本当に知事になってもらいたい人。全国の仲間にも呼びかけ、福山さんを押し上げましょう」と話しました。

(写真=長岡京市の街頭タウンミーティングで聴衆と対話しながら政策を語る福山弁護士〔10日〕)