日本共産党京都府委員会は15日、京都市中京区の烏丸御池で、学校法人「森友学園」との国有地取引に関する財務省の決済文書改ざん問題をめぐり、安倍内閣の退陣を求める緊急街頭宣伝を行いました。渡辺和俊府委員長、原田完府議、井坂博文京都市議が訴えました。

 渡辺和俊府委員長は、安倍首相は改ざんが行われる前の2月17日の衆院予算委員会で、森友学園の国有地取引にかかわって「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきり申し上げておきたい」と2度にわたって答弁したことを紹介。財務省が改ざんした文書を提出したことについて、「国家公務員は、職に就くとき憲法を守る宣誓をします。国家公務員が自らが犯罪に問われかねないような文書の書き替えをすることはあり得ないわけです。だれがどうみても政治の圧力があった、何らかの忖度があったことは、明らかではないでしょうか」と指摘。

 安倍政権が集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行し、安保法制(戦争法)を強行したことにも触れ、「今回の問題に限らず、憲法を踏みにじり、独裁政治を進めてきたと言わざるを得ない」と厳しく批判しました。

 国政の大激動の下でたたかわれる京都府知事選挙(3月22日告示、4月8日投票)について、「自民党主導で立候補する人は、福島で自主避難をしようとしている人たちの補助を削った、当時の復興庁の次官。安倍政治を京都に持ち込むような中央官僚はごめんです。私ども日本共産党は福山和人弁護士とともにたたかっています。福山さんが知事になれば、今の安倍政権の憲法を壊す独裁政治に厳しい審判を下す結果になることは間違いありません」と述べ、福山さんへの支持とともに、安倍内閣打倒し、総辞職に追い込むために全力を挙げたる決意を表明しました。

 道路を挟んでじっと聞いていた男性(53)は「テレビを見ていて、あまりのひどさにあきれている。大事なことをどうして隠そうとするのか。いったい、誰のための政治なのか。安倍首相には、生活費を切り詰め、必死で働いている庶民の気持ちが分からない。一日も早く辞めて欲しい」と話していました。