福山和人(かずひと)弁護士を京都府知事に押し上げようと「つなぐ京都」女性の会は4日、京都市上京区の社会福祉会館で「女性のつどい」を開催。府内各地から450人を超える女性らが参加し、熱気にあふれました。

 福山氏は幼少期に父母が離婚し、祖母と暮らした時のひもじかった生活や、司法試験の受験勉強をしていた時に認知症の祖母を2年間介護した体験を声を詰まらせながら語り、弱者を守る弁護士になろうと仕事をしてきたと語りました。奨学金返済が滞り、自己破産した青年の事件を紹介し「大本を何とかしないとあかん。皆さんの声に押されて決意しました。みんなの声を聞いて、府政に生かし、温かさを実感できる、ワクワクするような府政を一緒につくりましょう」と呼びかけました。

 岡野八代・同志社大学教授、「つなぐ京都」呼び掛け人で3児の母で大学院生の西郷南海子(みなこ)さんが訴え(別掲)。アスベスト訴訟団の原告や原発事故の自主避難者、同僚の弁護士が誠実な人柄を語りました。日本共産党の倉林明子参院議員がメッセージを寄せました。

 福山さんの妻、知子さんは、子どもと遊んだり料理もする姿、いつも家族を笑わせる様子を紹介。「朗らかで腹が立つほど悲壮感がない人。きっと豊かな発想で府政を作ってくれます」と話しました。

■声かけ力をつなごう/大学院生、3児の母・西郷南海子さん

 ポスターに並ばせていただいた西郷です。NHK大河ドラマの主人公と同じ名前なのでちょっとは役立つと思い引き受けました。前回知事選で、尾崎望さんは20万票で、当選した山田知事は48万票です。2倍以上の得票が必要で、今までと同じことをやっていては勝てません。従来の枠を取っ払い、「つなぐ京都」を自分のこととして頑張る、多くの新しい人たちと福山さんを押し上げたい。15歳~39歳の死因のトップは自殺です。追い詰められている若者に、ここで一緒に生きていこうと言える力が自治体にはあります。「なりわい、ひと、夢、未来」をつなぐ福ちゃんと一緒に新しい京都府をつくるため、お隣の仲間に声を掛け、力をつなぎ、楽しい選挙にしていきましょう。

■無限の未来を開こう/同志社大学教授・岡野八代さん

 昨日、イギリスから戻ってきました。パリに9カ月、オックスフォードに半年いました。2013年に同性婚が認められたフランスで女性カップルと出会いました。自由に生きる気持ちを支え、新しい命さえ育むことができます。日本ではどうですか。安倍内閣の「働き方改革」はひどい。人の命を奪い、つながりを分断する権利の剥奪が横行しています。今の政治は、能力や未来を奪うことしか考えていないように見えます。本来、権利を保障し、無限の可能性ある未来を開かせてくれるのが政治です。私たちは総理は選べませんが、知事は選べます。見えないところに光を当てるという福山さん、つながりが大事という福山さんは京都の代表にふさわしいと確信しています。

(写真上=福山弁護士の話に聞き入る参加者。祖母との思い出には共に涙を流し、「必ず知事に」と必勝の決意を固め合いました写真下=声援に笑顔でこたえる福山弁護士