革新懇街頭宣伝 6日(土)の蒸し暑さ最高レベルの3時から約1時間、伏見醍醐(地下鉄東西線醍醐駅ダイゴロー前)で京都革新懇と伏見革新懇が合同で、「憲法生かそう」街頭宣伝活動を行いました。大きな横断幕「戦争はいやです! 憲法を守り生かそう」「守ろう憲法9条」と全国革新懇のポスター、京都と伏見革新懇ののぼりや地元醍醐9条の会作成の横断幕「輝け九条 子どもたちに平和な未来を」などを掲げて訴えました。
 伏見革新懇世話人の酒井満さんが、「参議院選挙が始まりました。“憲法を改正して戦争できる国にするのか それとも憲法を守り平和なで憲法を生かすのか”ということを訴えたい」と述べ弁士を紹介。
 最初に地元の「九条の会・醍醐」の荒井康裕さんが戦争体験を語りました。「毎月9日に反戦の訴えをしています。特に子どもに平和な未来をと、若者に訴えています。私は生まれも育ちも横浜です。68年前6歳の時、広島・長崎の原爆、東京・大阪大空襲、そして横浜も。自宅のコンクリート地下室に逃げ込んでいましたが、父が“ここも焼けてしまうのでおまえ達は逃げろ”といって私は母におんぶされて逃げました。目隠しをされて水をどさっと掛けられて逃げました。目隠ししていましたが空は真っ赤な色にそまり何度も水を掛けられました。そのときの恐怖を今も思い出します。父とはそれが最後でした。そんな恐ろしい戦争が出来る国に変えようとしています。戦争出来る憲法改正はストップさせましょう」と語り、最後に沖縄の子どもの詩を朗読しました。
 2番目は京都南法律事務所の清州真理弁護士(写真マイクを握っている女性)で「国防軍を明記することは単に自衛隊の名称変更ではないのです。アメリカが戦争すれば日本も堂々と海外で戦争するのです。今の憲法の下で67年間一度もなかったんです。根底から変えようとしている」と述べるとともに立憲主義や自由権など人権などについても自民党の憲法改正案の反国民性の真相を鋭く分かりやすく批判しました。
 3番目は京都母親連絡会副会長の山際和代さん。「先の京都母親大会には1200人の参加があり、その特別決議で“平和日本から戦争できる国にすることを許さず憲法9条も守り抜く”などとの決議をしました。軍事力でもって解決しようとすれば、もっと強力な武器を持とうとする。軍事費がドンドン増えていき、社会保障費などが削られていく。武力でなく話し合いこそ大事にしていくのが日本の憲法」と訴え、「私の名前、和代も平和な世の中という親の願いが込められているので大切にしていきたい」と決意を述べました。
 最後の弁士は龍谷大学の奥野恒久教授。自民党憲法改正草案について、特に「国防軍創設は単に名前が代わるのでなく、現在のエジプトの事態のように軍隊が国政に関与すると言うことです。日本の戦前がそうだったんです。憲法9条は国民が持っている自由権をバックアップしているのです。再軍備は軍が政治や社会で闊歩すると言うこと。13条の個人尊厳など権力で押さえつけられてしまう」と述べ、TPPや消費税反対の声もそうだ、25条の生存権や27条の勤労権など私たちの生活と幸せを保障するように憲法を生かすことが今こそ大事、と訴えました。
 演説を聴いていた人は「なるほどと思いました。よく分かり元気もでてきたようです」と感想を述べていました。(仲野良典)