酪農と食の安全守って

「本郷牧場」を営む酪農家・本郷知恵子さん

 60頭以上の乳牛を飼育しています。円安の影響などで、配合飼料や牧草などのエサ代が高騰し、価格が安定していた時と比べて月約20.30万の値上りです。堆肥の処理費用に加え、灯油や電気代が高騰し、経費はかかるけれど、乳価は上がっていません。
 京丹波町ではここ数年で4件ほどの酪農家が廃業しています。この上に消費税増税で売り上げが落ちたら、このまま続けていけるのか、本当に不安です。
 TPP参加にも反対しています。売り上げへの打撃はもちろん、食の安全への不安があります。今は乳牛1頭1頭に番号を付けてきっちりと管理していますが、何の規制もせずに海外の牛乳・乳製品が入ってきたら、どうやって食の安全を守れるのでしょうか。
 アベノミクスで恩恵を受けているのは大企業だけです。大企業中心の経済政策でなく、円安・原油高騰に苦しむ中小業者への支援をしてほしいと思っています。日本共産党は、業者の実態をよく聞き、消費税増税・TPP反対を訴えておられます。参院選で議席を伸ばしてほしいと願っています。(京丹波町)
「週刊しんぶん京都民報」2013年6月30日付掲載)