高校生平和ゼミナール ピースバレンタイン 戦争は絶対いやや、憲法9条は変えたらあかん!―― 平和について考え、行動を呼びかけている京都高校生平和ゼミナールが9日夕、三条河川敷で「PEACEバレンタイン」と銘打ったキャンドルアピールを行い、30人が集まりました。
 高校生らが1カ月前から、京都市内の高校や大学前、駅頭などで「あなたにとって平和とは何?」「憲法9条が変えられようとしている事を知っていますか」などと呼びかけ、紙コップに平和についての願いやメッセージを書いてもらい、9日までに286個を集め、昨年集約したメッセージも合わせ、500個の紙コップを準備しました。コップの中に入れたろうそくに火をともすと、5つのピースサインの真ん中に9とPEACEの文字が浮かび上がりました。紙コップには「命を大事にする世の中になって」「争い事はいやなんよ」「みんなが笑っていられる世界を」などのメッセージが書かれていました。
 同ゼミナールの高校生らが次々とマイクでスピーチ。「クラスの人に書いてもらった。平和って考えたことがないって言う人もいましたが、考えるきっかけを作れてよかった」「私は原発反対のデモに行ってます。皆さんも一緒に行きませんか」などと話しました。綾部から来た山本愛佳さん(17)=高2=は「おばあちゃんから戦争の話は聞いたが、いややなあと思うだけでそれ以上のことはなかった。同世代の人たちが平和について考え、安倍政権が9条を変えようとしていることに反対する活動をしているのを知り、私も多くの人に知らせたいと思った。気持ちが伝えられたら大きな輪になる。9条改悪は止めないといけない」と述べました。
 また、大学受験を終えて駆けつけた石田恵亮さん(18)は「戦争になったら兵隊になるのは僕ら若者。ぼくは戦争には行きたくない。戦争を二度としないと誓った9条の改悪には反対です。右傾化する今の安倍政権の動きを注視し、かけがえのない憲法を守れと言っていきたい」とアピール。三条大橋から見ていた女性から、「頑張って」の声もかかりました。