4日公示され、16日投開票に向けて激しくたたかわれている総選挙。60年間続いた「自民党型政治」を断ち切り、本物の改革に踏み出し、「国民が主人公の新しい日本を」と訴える日本共産党に期待が高まっています。各界各層の声を紹介します。

改憲に一貫して反対

 自民党の政権公約に憲法9条2項を改悪して、「国防軍」を創設することが盛り込まれ、「日本維新の会」は核兵器保有や自主憲法制定を掲げています。いずれも、以前なら公党や政治家が口にすることができなかったことで、危険な潮流が生まれていると感じます。同時に、自衛隊の海外派兵がなし崩し的に進められ、本来違憲の自衛隊が巧みに「市民権」を得るもとで、こうした潮流に対する国民の反応が弱いことも気がかりです。
 聖書に、「つるぎを打ちかえてすき(鋤)とし、やりを打ちかえてかま(釜)とする/国は国にむかってつるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない」という有名な言葉があります。これは憲法9条そのものです。自衛隊の実態が「軍」だからといって、憲法を曲げるのは詭弁であり、この理想に向かっていくことを憲法は求めているのです。
 私は「長沼事件」の支援に関わり、自衛隊を違憲とした福島判決も傍聴席で聞きました。改憲の動きに抗し、一貫して命と暮らしを守ることを掲げている日本共産党に期待しています。暗い状況に光を放つ存在として、危険な潮流に立ち向かってほしいです。(「週刊しんぶん京都民報」2012年12月9日付掲載)