府民各界各層と共同して「増税ストップ」の世論と運動を進めるための「消費税増税中止の展望を語り合う懇談会」が17日午後6時半から、京都市上京区の西陣織会館6階展示場で開かれます。日本共産党京都府委員会と同党府議団・京都市議団が主催するもの。こくた恵二衆院議員・国会対策委員長が報告し、参加者とともに意見交換します。同懇談会に期待する声を紹介します。

業者追い詰める悪税

タイヨウネクタイ株式会社社長(上京区) 松田太蔵さん

 消費者の所得が減っているもとで増税すれば、増税分以上に需要が落ち込むでしょう。ネクタイ業界は、ただでさえ「クールビズ」の定着で夏場だけでなく冬場も売上が減るなど打撃を受け、西陣織ネクタイの製造メーカーはピーク時(約100社)の10分の1近くまで減っています。
 こうした状況で売り値を下げるなど厳しい商売を続けていますが、結局赤字です。しかし、消費税は法人税と違って赤字でもかかります。滞納すれば重たい延滞税があります。消費税分を売り値に完全に転嫁できている訳ではありませんから、損の上に損を重ねるようなものです。
 今の政治は中小業者の苦境が分かっていません。自民党も民主党も弱い会社は消えてもらうという考え方です。「新しい業態に挑戦すれば融資します」と言われても、これまでの借金もあり、できない相談です。増税中止とともに、弱いところを支え、国民が幸せを感じられる、そういう政治に変わってほしいです。(「週刊しんぶん京都民報」2012年10月14日付掲載)