米軍ヘリパッド建設反対 沖縄県東村(ひがしそん)高江区で米軍ヘリパッド(ヘリコブター離着陸帯)建設に反対して座り込みをしていたことで、国から不当に訴えられ裁判闘争をしている伊佐真次さんの妻・育子さん(京都出身、新婦人会員)が11日、京都の新婦人会員との懇談会(主催・新婦人京都府本部)で、基地の撤去と裁判の支援を呼びかけました。
 高江区のヘリパッド建設計画は、東村と国頭村(くみがみそん)にまたがる米軍の「北部訓練場」の「返還」とひきかえに浮上したもの。国は、住民が区民総会で反対決議を採択したにもかかわらず、建設を強行しようとしました。抗議行動を続けてきた住民2人に対して「通行妨害の禁止」を求め提訴。那覇地裁は「被告」とされた2人のうち伊佐真次さんに対し通行妨害禁止を命じました。
伊佐真次さんは、判決は国民の「平和のうちに生存する権利」(憲法前文)や、言論・表現の自由(21条)などを保障した憲法に反しているとして、控訴し裁判闘争を続けています。
 育子さんは、DVDで「北部訓練場」での米軍の訓練の様子や、建設を食い止めようとする住民の反対運動を紹介。「国は抗議運動をねじ伏せようとして提訴してきた。私たちは日米安保の犠牲になることはできない」と訴えました。
 参加者は「沖縄の基地問題を自分たちの問題として取り組んでいきたい」などと発言し、育子さんに寄せ書きやプレゼントを送りました。