20120503-03.jpg 憲法記念日の3日、「生かそう憲法 守ろう9条 5・3憲法集会in京都」(憲法9条京都の会主催)が東山区の円山野外音楽堂で開かれ、府内各地から1700人が参加しました。
 あいさつに立った京都憲法会議の上田勝美代表幹事は、憲法改正案が国会に提出され、野田首相が自衛隊をアメリカと一緒に世界の警察の役目を果たすと述べたことを厳しく批判し「65年目を迎えた憲法記念日は人民がこの歴史を前進させるか後退させるかの瀬戸際で迎えた。平和憲法を必ず守ろう」と呼びかけました。
 政治風刺コントの芸人、松元ヒロさんが、「原発止めて憲法始動」と題して、右傾化する日本の政治やアメリカいいなりの政治姿勢について面白おかしく紹介。大阪市の橋下市長の「日の丸・君が代」への執着、TPPや米軍基地でのアメリカいいなりの異常さ、安全神話に固執する原発利益共同体の現実などについてのべ、「本当に安全で必要なら原発も基地も東京のど真ん中に作ったらどうでしょう」と話すと、会場からは大きな笑いと拍手が起こりました。自らを日本国憲法に見立てた1人芝居「憲法くん」では、憲法前文を暗唱し、「現実に合わないから私を変えるってどうして?私って理想でしょ。現実を理想に近づけていくもんじゃないの? 一度も戦争で他国民を殺したことがないことが私の誇り。私は皆さんの私です」と訴えました。
 「改憲をめぐる現段階」として京都憲法会議の木藤信一朗事務局長が、明文改憲から2000年1月の憲法調査会設置以降、本格的に動いてきた危険な内容を紹介。2013年の衆参両院の選挙で争点に改憲が浮上するとして「今年は重要な時期だけに、憲法の学習や守る運動をもっと強めて行こう」と強調しました。
 会場と一体になった平和おどりなどの後、「この国に求められているのは、憲法を変えることではなく憲法に基づいて政治を進めて行くこと。手をつなぎ一歩を踏み出し行動しよう」と呼びかけた集会宣言を採択しました。
 来賓として社民党、新社会党、日本共産党から連帯のあいさつがありました。日本共産党の井上哲士参院国会対策委員長は、政府が非常事態法を改憲の突破口にしている事を指摘し、「原発震災は非常事態だからという理由で改憲を言うこと事態、被災地を愚弄するもの。命と暮らしを守る新しい日本にするため憲法を守ることが大切」と述べました。
 集会終了後、参加者は憲法ウオークで京都市役所前までデモ行進しました。