笑の内閣 「有料化された時の怒りを風化させたくない」―京都市内の若手劇団、「笑の内閣」が20日から3日間、京都市東山区の東山青少年活動センターで、3年前に強行された青少年活動センター有料化をテーマに公演を行います。
 京都市は09年2月、これまで20代の利用者は無料で使用できた青少年活動センターの有料化を発表し、同劇団主宰の高間響さん(28)ら演劇関係者がデモや署名活動などの反対運動を行いました。今回の公演は、当時の運動をモデルにしたもので、財政難を理由に芸術活動の予算を削る行政を批判し、生活に苦しむ劇団員や反対運動の様子などを皮肉とユーモアを交えて演じます。
 高間さんは、「有料化は、アルバイトなどで生活しながら演劇をつづける若手劇団にとって死活問題。劇団だけでなく、バンドやダンスなど創作活動を行う若者にとって大きな打撃でした。単なる公共料金の値上げではなくて、行政が芸術活動に対して税金を投入することをどう考えるのか、ということをテーマにしました。市長選を前に、演劇など芸術関係者、市民のみなさんに見てほしい」と話しています。
 公演日時は、20日(金)午後6時、21日(土)午後1時/午後6時、22日(日)午後1時から。料金は、前売り1500円/当日2000円。
第14次笑の内閣『ヅッコケ三人組の稽古場有料化反対闘争』