舞鶴市の住民でつくる「市民病院と地域医療を考える市民の会」は6日、このほど実施した地域医療問題に関する市民アンケートの中間集計を発表しました。アンケートでは、医師・看護師不足など医療体制への不安の声が多数を占め、11月に示された市の医療整備計画(中丹地域医療再生計画)にも批判の声が相次ぎました。
 同アンケートは178人から回答があり、地域医療について「不安」が77.5%を占め、「充実を望むもの」は「救急医療」が76.4%でトップでした。
 また、舞鶴市長が示している医療整備計画について「知っている」と「だいたい知っている」が合わせて77%を占め、「市民病院の一般病棟廃止は反対」「誰のための医療再編計画なのか」「医師確保の具体策がなくてやっていけるのか」など、批判の声が多数上がりました。
 同日記者会見した同会事務局代表の瀬尾純爾さんは、「アンケート結果から、多くの市民が地域医療へ不安を感じていることが分かりました。市民の声にこたえ、市長は医師確保や診療科目の維持・復活、医療体制の整備に全力をあげるべき」と語りました。
 また同会は、舞鶴市民病院の療養型への特化や医療機関の「選択と集中」などを示している同市の医療整備計画について見解を発表しました。「地域医療再生の要である医師確保に展望が見えない」「経営中心主義、自治体の責任を放棄している」と批判し、医師確保対策を強化し、アンケートで示された住民の不安にこたえる医療体制の整備を求めています。