京都・滋賀民医連の医師・看護師などでつくる東日本大震災の支援隊は、宮城県内で診療・相談活動に奮闘しています。
 14日に多賀城市の多賀城文化センターで医療相談などをした看護師によると、同センターへ避難している人は2300人。そこで100人の診察・相談を行い、38~39度の発熱がある人、風邪・喘息、腰痛、外傷、定期薬がない人などがいました。支援した看護師は、「ほとんどが津波の被害にあった方で、家を失い帰る場所がありません。小さな子どもからお年寄りまでセンターの部屋や廊下などそこらじゅうで毛布を敷いて休んでおられます。この先のことを考えると胸がつまります」と語っています。
 15日は救急患者対応を行い、食事や水がとれずに脱水症状の人、薬が飲めずに高血圧に苦しむ人などの診察などを行いました。対応した看護師は「家が流され、肉親に連絡がとれないなど、重い事情を抱えた人がほとんど。避難所では満足な食事ができず、おにぎりと熱いお湯をもらってベッドで『美味しい』と食べる姿はなんとも言えない光景でした」と語っています。