帝国データバンク京都支店が5日発表した、9月度の府内企業倒産件数は34件(負債総額49億3000万円)で、7カ月ぶりに前月を上回る件数となりました。
 前月から、倒産件数は17.2%(5件増)、負債総額は145.0%(29億1800万円増)上回りました。
 倒産の主要因は「景気変動」が30件で構成比88.2%と、依然8割超え。資本金別では個人経営の倒産が61.8%(21件)。業種別では「建設」が50.0%(17件)と2カ月ぶりに最多発となっています。
 同支店は今後の見通しとして、「(政府の)金融円滑化の対応による先送りで小康を保ってきた府内の企業倒産は、ここにきて潮目が変わりつつあると言える。今年の終盤に向けて、企業倒産の増加は避けられそうにない」と指摘しています。