20100915-01.jpg 日中友好協会京都府連合会と京都きりえの会は、「第35回日中友好 京都きりえ展」を京都市美術館別館を会場に開催しています。会場には日中友好全国きりえコンクール入選作品の最優秀から佳作までの39人39作品と京都きりえの会会員の「洛北」をテーマにした19人25作品、自由作品が21人37作品ときりえの京うちわ、色紙などが展示されています。
 開会時には、日中友好協会府連会の宇野木洋さんは「中国の剪紙(せんし)の愛好家が中心になって始められ、わが国独自のきりえを生みだした。庶民の手になる本来の今での文化の交流を眼のあたりに見る思いがして深い感銘をおぼえます」と挨拶。
 京都きりえの会の渡辺勝副会長が来訪者にデッサン・下墨入れ・きりえ切り抜きから完成までの行程を丁寧に説明し、「精密に切り取らなければならないし完成までは約1ヶ月はかかりますね。でも出来上がったときの達成感は最高です。京都の会員も30人を上回って切り絵教室も月一回開いているんですよ」と笑顔で語ります。
 左京区から来た女性は「京都のいろんな名所旧跡の作品がきりえで描かれて、普通の絵画とは又違った雰囲気を醸し出していてとてもいいですね」と言い、年輩の女性は「友達が出品しているので見にきました。実は演芸で紙をハサミで切り取ってお客さんに見てもらう程度にしか思っていませんでしたが、来て見てビックリ。デッサンもみごとだし、こんなに精密に切り取られているのスゴイですね、ホント驚きです」と感動していました。
 大半の作品はB2版の大きさで迫力満点です。19日まで。入場無料。(仲野良典)