イラク帰還米兵講演会 同志社大学平和の会(代表=出原政雄教授)は4日、京都市上京区の同大学でイラク帰還米兵を迎えた講演会を行い、市民や学生ら100人が参加しました。
 イラク帰還米兵のアシュ・ウールソンさん(28)は、ウィスコンシン大学の学資返済のため同州兵となり2003年から1年間イラクへ従軍しました。イラクでは基地づくりや運転手に従事し、侵略者としてイラク人をべっ視し、子どもにも銃をむけたことを告白し、「イラクで全く別人になった。帰還後も凶暴で家族にも迷惑をかけた」と戦争での後遺症で苦しんだことも語りました。
 戦争の目的は何だったのかと自問する中で、「戦争をして富を得ている大企業と米政府中枢の関係に行きついた。この『欲』に気付いた時、戦争と戦争に加担する人たちを許せなくなった」と反戦帰還兵の活動に参加し、平和活動に目が向いたと述べました。
 またウールソン氏は沖縄の米軍基地が日本を守るためでなく戦争に向かうための基地であると述べ「日本人はどうして侵略者に税金を払うのか」と疑問を投げかけました。
 そして「戦争放棄をうたった憲法9条を世界に広めることが平和への第一歩だと思う。9条は種、世界に広げていこう」と呼びかけました。