まちづくりを支援 京都府北部の宮津市、与謝野町、伊根町でまちづくりに取り組んでいる団体が、お互いの経験を交流しようと16日、宮津市内で「元気なまちづくりと仕事おこしを考える学習交流会」(同実行委員会主催)を開催し、50人が参加しました。
 岡田知弘京都大学教授・自治体問題研究所理事長が「持続可能な地域づくりをめざして」と題して講演。住民主体ですすめるまちづくりは、経済危機と政府の構造改革により痛めつけられた地域が人間関係を結びなおすことで「地域経済とともに住民を元気にする取り組みになる」と指摘。
 また、まちづくりで住民自らがまちを管理するようになれば、お年寄りの孤独死や犯罪、災害の防止もできるとのべ、「成功例をつくって全国に広げられれば、日本国民全体を元気にできる。ぜひがんばってほしい」と激励しました。
 交流では、「今福げんき村づくり」(宮津市、農業振興・文化保存事業など)、「筒川農業づくり」(伊根町、農作物の直接販売など)、野田川朝市(宮津市、地元作物の朝市販売)、世屋加工グループ(宮津市、農産加工グループ・お年寄り演芸会など)、手作り工房「わと○」(与謝野町、手作り惣菜屋の経営)、「いーわーね」(伊根町、手作り惣菜屋の経営)、まめ工房(宮津市、個人での惣菜屋経営)、NPO野田川良い町づくりの会(与謝野町、児童デイサービス・居宅介護・セラミック竹炭事業など)、青木菜園(与謝野町、個人での農作物直接販売)、などの取り組みが報告されました。
 主催者の1人で、宮津市字今福(人口100人)で「今福げんき村づくり」に取り組む福井愿則さんは、「地元の滝を整備し、祭をつくったら観光客が増えた。農家を支援する組合結成など、村づくりの取り組みを1年間住民で議論してきたかいがあった。今後、それぞれまちづくりの取り組みを交流する場を引き続き設けていきたい」と話していました。