岡部伊都子偲ぶ会 随筆家の岡部伊都子さんの3回忌にあたる29日、京都市北区出雲路の旧邸「紫明 卯菴」で、岡部さんを「偲ぶ会」が行われました。安斎育郎・立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長ら7氏の呼びかけで企画されたもの。
 岡部さんが晩年、中国蘇州出身のテノール歌手・李広宏さんのCDを愛聴していたことから、「偲ぶ会」では李さんが駆けつけ、「宵待草」「千の風になって」などを日中両国語で熱唱しました。李さんは、岡部さんの著書「シカの白ちゃん」を中国語訳したことや、岡部さんが亡くなる前日に、ベッドの横で歌った思い出を振り返り、「日本にこれほど気高く、しっかりとした考えを持った女性がいたことに感動した」などと語りました。
 日本共産党の西山登紀子元参院議員が参加。穀田恵二衆院議員がメッセージを寄せました。
 今後、「偲ぶ会」予定は次のとおりです。▽5月8日(土)作品朗読―池浪教子(女優フリー)▽5月18日(火)講演―宮城泰年(聖護院門跡門主)。いずれも午前11時より、食事付。4800円。申し込み先TEL075・251・0753。